昨日24日は、早耳情報でもご紹介しました「やちよだい秋のスポーツフェスタ2007」の開催日。お天気にも恵まれたこの日、なび家一家も正午すぎに参加してきました!
(→詳細を記載した早耳情報はこちら)このイベントは、今年新しく発足した“やちよだいスポーツ愛好会”が中心となって企画したもので、@プロボクサーに挑戦できる!Aマイナースポーツ「ペタンク」を体験しよう!という2つが今回の目玉となっています。“スポーツイベント”と言えば、普通だったらサッカーやバスケ、野球など慣れ親しんだ競技で盛り上げるところでしょうけれども、あえて日本では馴染みの薄いマイナースポーツを取り上げているところがミソなんです。
記念すべき第一回目は、八千代台東1丁目にある公園が開催地。さて、どんな雰囲気で行われているんでしょうか?駅から徒歩で向かうと、何やらお祭りムードを盛り上げる紅白の幕や、“ペタンク”ののぼりが公園周辺を彩り、遠目でも分かるほどに賑やかな雰囲気が漂っています。
公園へ入ると、その一角に少年野球チームらしい子供たちの姿が目にとまりました。どうやら今は、ボクシング体験のイベント真っ最中みたいですね。
「じゃあ、今からボクシングジムのこのお兄さんに、パンチを当ててみよう!30秒間でどれくらい当たるかな?お兄さんは手を出さず、避けるだけです。チャレンジしてみたい人ー!」
今回の協力団体でもある東洋チャンピオンのボクシングジム“三谷大和ボクシングジム”の方々が、野球少年達を相手に会場を盛り上げます。
初めて付けたグローブを何度も確認しながら、目の前に立ちはだかる体格の良いお兄さんに構えを見せる少年!
「よーい、スタート!!」
何度も振りこむパンチを、軽々と避けつつゴリラ顔でおどけるお兄さん。さすが!と思わせるそのステップと体の使い方に、つい見ているこちら側も引き込まれます。野球チームの仲間が、少年を周りから応援しているのですが、その声援と子供たちの笑顔に私もつい顔がほころびます。この光景、何とも微笑ましい限り!
結局30秒で1回も当てることなく、次のチャレンジャーにバトンタッチ。2〜3人と対戦したあと、最後に小学5年生ながら2年間もボクシング経験を積んだというジム在籍の男の子と、軽く打ち合いが入りつつの真剣勝負が繰り広げられました。
やはり小学生ながらも、経験者の動きは違う!
食い入るようにその様子を見つめる野球少年たちの様子に、思わず「みんなボクシングに流れていっちゃって、解散!なんてことにならないかしら?」なーんて、いらぬ心配をしてみたり・・・。
公園に隣接した通り沿いでは、出店も用意されていました。
本場韓国の方が用意されているトッポッギ、おでん・のり巻き、焼きそば。さらに子供たちに自分で作らせる体験型のわたあめコーナー。そして、しょっちゅうモチつきを開催しているというプロの方を呼んでのつきたてモチを販売!
臼の下に藁をひいて、コンクリートが傷まないようにするあたりがプロっぽい!直に臼を置くと、熱いモチやお湯を加えて杵でつくうちに、摩擦などもあってコンクリートが溶けちゃうんですって!!これは初耳。
焼きそばとお餅をいただきましたが、どちらも100円!子供たちでも十分楽しめるお小遣い価格の出店に、沢山の笑顔があふれかえっていました。なび息子も、焼きそばを頬張り満足そう!(あれ?この様子、
日曜大工体験レポートでも撮ったわ・・・。)
ボクシングイベントが中断すると、同じスペースを利用して今度はマイナースポーツ“ペタンク”が始まりました。最初はペタンク協会の方々によるルール説明と実演、そのあと参加者が指導を受けながらペタンクを楽しむという流れです。
簡単にやり方を説明しますと、ペタンクはシングルス・ダブルス・トリプルスという3パターンの対戦方法があり、それぞれ各人が投げられるボールの数が決まっています。じゃんけんで先行を決め、その先行チームが投げた目標となる色つきミニボール(:ビュット)に向かって、金属製のボールを投げます。より目標ボールに近づけたチームが勝ちで、負けたチームが投げた一番近いボールより内側に入った勝ち組ボールの数が点数となります。
これを繰り返し、先に13点を取ったチームが勝利!
※日本ペタンク協会HPにルール詳細が掲載されています→
http://www.znet.or.jp/petanque/このスポーツ、日本ではマイナーなんですが、フランスではどの公園に行っても子供からおじいさん・おばあさんまで、年齢問わずペタンクを楽しんでいるんですって!金属ボールもいろいろなカットが施されていて、皆さんマイボールを普通に持っているほど。
公園では、チェスをやっているかペタンクをやっているか、というくらい日常に溶け込んだスポーツ、日本にそんな競技あったかしら?
実演してくださったペタンク協会の方は、世界選手権にも出場されていて、日本で10位以内に入っている女性も登場!ボールの投げ方はいくつかあるようなんですが、隙のないきれいなフォームから放たれるボールは・・・かなりビュットの手前です。
「おおー!いい位置につけましたねー!!」と、他のペタンク協会の男性が拍手をしています。
・・・全然近くないけど、いいんですか???
いまいちファインショットのツボが分からず、見ていても謎の多いペタンク。各チーム合わせて12個のボールがビュットのまわりにちらばり、それをみんなで集まって点数のチェックしてるんですが、私にはどれも同じ銀色のボールにしか見えず、どっちがどう勝っているのかすら分かりません。
誰か!私に楽しみ方を教えてください・・・。
でも、実演が終わったあとボクシングジムの方々が「おーい!野球少年!!一緒に対戦するぞー!!」と声掛けをし、ワイワイとボールを投げ合っている様子を見ている限りでは、何とも楽しそう。
「なび子さんもやってみましょうよ!」
今回の主催者でいらっしゃる黒沢さんから、そうおっしゃっていただきまして・・・野球少年たちの隣のスペースで、黒沢さんご一家VSなび家で対戦することに!!
人数調整のために黒沢さんご一家からお一人なび家へ加わり、3対3のトリプルスで初ペタンク体験です。先行となったなび家、ペタンク協会の方が描いた円の中から、ビュットを投げます。見た目はピンポン玉のようでしたが、実際は木製でチョークのようなさわり心地。
鉄で出来たボールは思っていたより重量感があります!5kgのダンベルを持っている感じなんですが、それを手の甲を上にした状態でつかみ、腕全体を使って第1投目を投げこみます。
ぎゃ!超ヘタ!!
ビュットを大きく外れて向こうまで転がって行ってしまいましたー!
第2投目は黒沢さんチーム。見事にビュット近くへ投げこみました・・・。
投げる順番は代わりばんこではなく、ボールがビュットより遠いチームが投げるので、第3投目以降から遠いチームが相手より近づけられるまで立て続けに投げ込むということになります。
いつまでも近づけられないと、あっという間に持ち球が無くなり、あとは勝ちチームの投げる様子を見ているだけ。勝ちチームは、いかに相手が投げた一番近いボールよりビュット寄りに投げ込めるかを考えるわけですが、ビリヤードのようにボールを当てて、その枠を広げてもいいそうなんです。
また、ビュット自体に当てて目標を動かしてもいいらしい!(そんなのもアリなの!?)
最初のビュットの投げ込みも「大体このあたりに投げてくださーい!」と、ペタンク協会の方が言った場所に投げられなくてもゲームはスタートするし、結構このスポーツって曖昧な感じ??
12球投げ終わってビュットに近いボールをカウントするときも、なんだか目算でやっているようにも見えますが・・・。
「これはどうかな?」
もう1点、入るか入らないか微妙な距離感のボールをカウントする際、ペタンク協会の方がおもむろに1枚のタオルハンカチを手にしました。何をするのかと思いきや・・・下に敷いて立てひざをついた!(几帳面!!)そして手に持ったメジャーで、ビュットからそれぞれのボールまで測りはじめました。
その両極端すぎる曖昧さと正確さに、笑わずにはいられない私。
結局、負けチームのボールまでは83cmで、対する勝ちボールまでの距離は81cm!3点が勝ちチームに入ることになりました。
「さぁ、では引き続き2セット目を行いましょう!今度はこのビュットの位置から逆方向へ投げることになりますよ。」
このあたりから、何とも言えないスローな雰囲気の競技に、ハマり始めてしまっていました。
でも、これって13点まで結構な道のりですよね・・・?
「早いゲームだとあっという間に終わる場合もあるんですが、長引くと2時間半くらいかかることもあるんですよ。先日フランスで行われた大会は、夜中の2時から始まって昼の3時に終了してましたからね・・・。」
・・・夜中2時!(どんだけスローなお国柄?!)
いかに相手が投げにくい位置にボールを置けるか?
転がらないように、高めに投げてスピンをかけつつ落としこめるか?
相手チームと自分たちの持ち分を考えて、最終的に有利になるよう投げるタイミングを調整できるか?
などなど、やっていくうちにかーなーりー奥深いことが分かってきました。実演のときにはどちらのチームボールか判断のつかない状況でしたが、実際にゲームをしてみると集中していて12個程度なら覚えていられるし、彫り込まれた模様や光り方が微妙に違うので、それほど判断にも困りません。
今思えば、実演のときに手前へ投げたり、方向違い?と思うような場所でも歓声があがったのは、そうしたゲームの組み立てがあったからなんですねー。
なるほど、ペタンクは見るよりも、やった方が何倍も楽しい!!
そうそう、タイムリーにも先週月曜日のSMAP×SMAPで、木村拓哉さんと香取慎吾さんがチャレンジしていたそうで。カンヌで誰もが普通に公園でやっている様子をキムタクがカッコイイ!と思い、企画として持ち込んだらしいのです。
番組をご覧になって、何が面白いんだろう?と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、これは実際にゲームを体験してみると面白みが手に取るように分かります!!
でも、なかなかマイナースポーツというだけあって、普段の生活ではあまり体験できない競技。きっと他のマイナースポーツも、やってみると実は面白い!というものが潜んでいるに違いありません。今回だって、おそらくこういう企画がなければ、ペタンクという競技を知ることはあっても、やることはなかったと思います。
それに、全く今まで話したこともなかった方々と一緒に楽しめるのもこういったイベントの醍醐味!黒沢さんご一家VSなび家でゲームをしている途中も、近くにいらしたおじいちゃんに代打として投げてもらったりしたのですが、超ナイスショット!なるほど、年齢に関係なくフランスで楽しまれているという理由が分かります。
隠れた楽しさを掘り起こし、スポーツイベントとして紹介してくれるやちよだい秋のスポーツフェスタ。来年以降も続けたいという嬉しい意気込みを語る黒沢さん、ぜひまた新しいスポーツを体験させてください!
〔関連レポート〕
早耳情報「やちよだい秋のスポーツフェスタ2007」(2007年10月26日)