実はまだ足を運んだことのなかった「八千代どーんと祭」。
2年前にそういうお祭りがあることを知ったのですが、用事と重なったり出産後で人ごみに子供を連れていけなかったりで、ようやく今年初めて参加してきました!
どーんと祭ビギナーな私、きっと村上のふるさと親子祭り的な感じなんだろうなー、きっと焼きそばとか焼き鳥とか食べ物系の出店があるんだろうなー位しか思いいたらず、“産業と市民の祭典”というサブタイトルに謎は深まるばかり。
今年も用事が無いわけではなかったので、行こうかどうか迷っていた矢先、梨園マップ(→
こちら)を締めくくるべく足を運んだ直売所で「今度のどーんと祭で、梨も農産物の共進会に並べるから見にきてよ!」とお誘いを受けまして。
「へー!9月に緑が丘イオンで開催された共進会(→
レポートはこちら)みたいなこともするんですね!」と、それを目当てにどーんと祭へ向かってみましたら・・・ありゃまー、とんでもない!
想像をはるかに超える規模で、内容も他のお祭りでは見られない特徴溢れる充実っぷりだったのです。

開催場所は新川に隣接している八千代総合運動公園。体育館の向いにある専用駐車場のほかにも、新川沿いに特設駐車場が設けられているので、クルマでの来場者もかなり多い様子。(どーんと祭の告知には“公共の交通機関をご利用ください”とあり、特設駐車場には特に触れてなかったように思いましたが・・・。)

会場となっているグラウンドには川沿い側からも入れるようでしたが、とりあえず噴水のある正門?から入ってみることにいたしました。2日目の11時、天気が良いのでもっと交通渋滞しているかと思いましたが、そうでもないようですね。夏のふるさと親子祭りのように“のぼり”などを使って大々的にアピールはしていないので、ここでどーんと祭が開催されていると知らない方は、かなり中の様子が気になることと思われます。

噴水のある広場には一切出店などはなく、砂利砂利のグラウンド(多目的広場)に集約されている様子。どれどれ?なーんて入口へ近づいていくと・・・わ!なんじゃこりゃ!!
こんなに大規模だったんだー!!


グラウンドをまるまる使って、何列ものテントが軒を連ねていました。その数なんと6列!!
この「八千代どーんと祭」は、ワイワイ楽しい一般的なお祭りのスタイルを取りつつも、八千代市内の商工業、農業の紹介や展示即売などを行うことによって、地元産業の振興などを目的としています。普段はなかなか表立った接点のない企業と消費者ですが、どーんと祭りを通して相互理解を深めよう!という意図が込められているわけです。
そのため、出店の配置やその内容も個性的!
体育館側から、「行政とまちのゾーン」「やちよの工業PRゾーン」「食品と遊びのゾーン」「建設・リフォームのゾーン」「農業紹介のゾーン」と、商・工・農業を基本とした分類分けがなされているんです。

テントまわりのスペースには、ショーやデモンストレーションが行われる特設ステージや、市民フリーマーケット、昨日20日限定で畜産協会“乳牛共進会”のスペースなどが設けられているようでした。
さすが敷地に余裕があるだけあって、テント間が広々!昨年の来場者人数が2日間合わせて105,000人と、かなり大勢の方々がいらっしゃっている割には、この道幅のおかげでお祭りにはツキモノの“狭い!ぶつかる!見にくい!!”といった印象があまり感じられません。

噴水側から入場すると、すぐ正面には市民フリーマーケットの品々が並んでいます。服や雑貨類をはじめ、生花など目先の変わった出品物まで、ここを見ているだけでしばらく時間が過ぎてしまいそう!

フリーマーケットの隣は、工業PRゾーン。八千代牛乳やコーシン牛乳のブースでは、美味しそうに牛乳を飲む子供たちの姿も。

その先の建設・リフォームのゾーンでは「ちびっこ木工教室」が開かれていたり、野外で催す茶会「野点(のだて)」の席が用意されていたりと、単に物を販売するだけではなく体験タイプのお店が多いのも特徴かも!

「どーんと大縁日」コーナーでは、わなげなどのゲームや駄菓子店といったお祭りらしい内容のものも。
その隣には・・・なにー?!お祭りでクルマまで販売ですか!?

企業や団体は、製品などを紹介するだけではなく飲食系を提供しているケースも多いので、食べ物関係がとっても充実してます!スタンダードな焼きそばや焼き鳥などはもちろんのこと、たとえばバラ園名物「バラのソフトクリーム」や石窯ピザ、お手製のおいなりさんなどなど。

スタンプラリーなんてのもあるようです。

一番奥に用意されている特設ステージでは、2日間とも10:00〜15:30頃まで様々な催しが行われます。20日(土)のキャラクターショーには獣拳戦隊ゲキレンジャーが登場!そして21日(日)は、日産キューブのCMにも起用されている「縄☆レンジャー(→
こんな方々・・・。)」による縄跳びパフォーマンス(ダブルダッチ)が!
去年から採用されている企画「どーんとガールズ」3名も、2代目の方々がステージ上で初お目見え。その他、ゲームやブラスバンド、日本太鼓などなど、観客の途絶えることがありません。

うろうろ回っていると、本日お目当てだったはずの農産物共進会コーナーを発見!テントの入口には、入賞者の書かれた紙が貼りだされていました。

八千代市長賞や園芸協会長など沢山の賞が用意されていて、それぞれ受賞者名と品名が一覧になっています。受賞品目には梨や大根、ほうれん草、ネギ、ジャガイモ、枝豆、ブロッコリー・・・などなど、豊富すぎるその野菜の数々にビックリ!家庭で扱う野菜のほとんどが、地元八千代で賄える勢いです。

テントの中には、キレイで立派な野菜が所狭しと並んでおります。どれもみずみずしくて美味しそう!!これらは全て、今日2日目の14:30から一般客に販売される予定だそう。

ちなみに、共進会が行われるということを教えてくださった丸勘梨園さんの新高梨も、見事“千葉県果樹園芸組合連合会長賞”を受賞されていました!!(下写真の一番右)

この共進会以外でも、この園芸協会ブースでは地元野菜が色々と販売されていました。スーパーには並ばないような大振りで立派な野菜、まるでこの一角は直売所状態!

このどーんと祭では、いろいろな団体や企業が出展しているわけですが、きちんと出展元がテントに表示してあるのも特徴です。
例えばこちら、今回チヂミと野菜カレーを提供しているのは八千代市の「農業士等協会」に所属する農家の方々です。

『このチヂミの具材、玉ねぎ・ニラ・長ネギなどはすべて地元八千代市で収穫した野菜です。こちらのカレーも地元野菜でつくりました。
新鮮でおいしい地元の野菜を広めるのが私たち農業士等協会の努めでもありますが、こうした食材も食卓で上手に活用してもらうことが大切です。そこで、今回は八千代市の健康まちづくりプランの中で生まれた組織「やちよ食育ネット(→
詳細はこちら)」さんと一緒に、野菜を美味しく調理してご提供することにしました。』

地域で行われるお祭りで、色々な団体が出店をするというのはよくあることですが、こうして提供しているモノが団体・企業とリンクしているというのはなかなか無いものです。
「このチヂミの野菜、おいしいですね。他に八千代ではどんな野菜を作っているんですか?」とか、お店の方とお話をしつつ、その団体・企業のことについて学ばせていただくというのも、どーんと祭のオツな楽しみ方?!
他にも、JA八千代市青年部では、新米のつきたてモチで作ったお雑煮やきなこ餅を販売していたりと農業ゾーンならではのアピールをしていました。

チヂミをいただいたなび家。
もっちりした生地の中の、甘い玉ねぎやニラに、ひときわ意識が高まります。美味しくいただいた後に残った割り箸と紙皿、こちらは会場の中央各列に設置された「ゴミステーション」へ!

「お祭り=屋台で食べ物を買ったりする」という楽しみ方しか知らなかった私にとって、このどーんと祭はかなり衝撃的な内容でした。なかなかこれほどまでに地元企業・団体と市民が集い、単なる出店に留まらないアピールが出来る場というのも無いのでは?これは八千代ならではの良いイベントです。
ふるさと親子祭りとはまた違う面白みを持つこのどーんと祭り、こんな楽しめるならもっと早く来てみるべきだったわー!
来年はもう少しなび息子も分かるだろうし、キャラクターショーから参加してみなきゃ!
※2008八千代どーんと祭 オフィシャルブログはこちら【開催日】2008年10月11日(土)・12日(日)●2007八千代どーんと祭 〜産業と市民の祭典〜 平成19年10月20日(土)・21日(日) 両日10:00〜16:00(小雨決行)
場所/千葉県八千代市萱田1220(
地図)八千代総合運動公園 多目的広場
交通/東葉高速線「八千代中央駅」「村上駅」から徒歩10分
主催/八千代どーんと祭実行委員会
後援/八千代商工会議所、八千代市農業協同組合、八千代市
出展者数/企業・団体の出展 約100団体(事業所)、フリーマーケット20団体(市民)
〔関連レポート〕※2006八千代どーんと祭開催!(2006年9月27日)※2008八千代どーんと祭〜産業と市民の祭典〜(2008年10月13日)2010年10月16日 2010八千代どーんと祭〜産業と市民の祭典